芯抜きセリ矢
NETIS番号 KK-120023-A 特許番号 特許第5034001号
岩盤の底盤を水平に割り取るセリ矢
破砕力12,700t~17,000t岩盤芯抜き工法です。「立坑掘削」「ベタ岩」において自由面をつくります 無振動・無騒音で施工できます
これまで岩盤掘削工事では火薬等による発破工法、また大型ブレーカー等による破砕が主流でしたが、近年それに伴う振動・騒音、周辺環境に与える影響が重要な問題となっています。特に自由面のない「立坑掘削における芯抜き」や「ベタ岩」等の岩盤掘削は難行していました。
また特殊工法である静的破砕工法においても「ベタ岩」等、自由面の無い現場においては効果が期待できないケースもありました。
「芯抜きセリ矢~芯抜き工法~」はこれらの問題点を考慮し、岩盤の上面を自由面と捉え、低公害で効率的に岩盤の芯を抜くために開発された岩盤の芯抜き掘削工法です。
弊社では岩盤調査~破砕~仕上げまでの「公害抑制型岩盤掘削システムを構築し、現場に最適な破砕工法を提供します。
次のような工事に最適です
- 環境に配慮を要する工事
- 立坑工事に伴う岩盤芯抜き掘削
- 道路の新設・拡幅工事に伴う岩盤芯抜き掘削
- 河川工事に伴う岩盤芯抜き掘削
- 軟岩2から硬岩2までの岩盤芯抜き掘削
- コンクリート構造物の破砕
特徴
- 「立坑」「ベタ岩」など自由面が無い岩盤の芯抜きに対応
- 岩盤の上面を自由面として捉え楔式の引っ張り破壊により割岩するため破砕時は無騒音・無振動で、環境対策に対応
- 破砕箇所の底版部が水平に破砕される
- 芯抜きセリ矢により破砕影響範囲は、直径約2.0m、深さ1.0mの芯抜き破砕により自由面を作る。
- 先行削孔するクローラドリルは防音タイプの「静マル君」「スーパー静マル君」の活用で環境対策も可能。
芯抜きセリ矢工法の岩盤芯抜き掘削原理
岩盤面の中心部及び外周部に直径152mmの孔をクローラードリルにて削孔します。そして、中心部用の芯抜きセリ矢をセットします。中心部にセットする芯抜きセリ矢には凸がついた羽がセットしてあります。その後、外周部破砕を大型油圧式セリ矢で破砕完了させます。最後に中心部用の芯抜きセリ矢にて1層目を破砕します。その時、芯抜きセリ矢を「破砕→回転→破砕→回転」を4回繰り返し平面として1層目の全方位破砕します。次に2~3層目にも芯抜きセリ矢を引き上げ、同様の破砕を繰り返します。以上により中心部から外周部までの岩盤は「バラバラ」に破砕され芯抜き作業が完了します。通常のバックホウで引き起し可能となります。