平成28年度 管理職研修

    (課長級)
    
 兵庫県主催 平成28年度 管理職研修の講師として参加させて頂きました。

 建設業はバブル崩壊に始まり、公共工事激減による価格競争の激化、更に「コンクリートから人へ」の政策で厳しい経営環境が続きました。
 そして、予期せぬあの阪神淡路大震災に遭遇し、会社も自宅も全壊となりました。それから迅速な復旧、復興が始まり、ほぼ完了しかけたそんな折「あなたの会社は地域から必要とされていますか」と問われました。
その「衝撃の言葉」に突き動かされ、経営革新に取り組むきっかけとなりました。
そして第一回ひょうご経営革新大賞に応募し、はからずも経営革新大賞を受賞いたしました。

 しかし、文部科学大臣賞受賞時に受賞者代表として福井大学の教授が「発明は、1の力、製品化は10の力、販売は100の力が必要である」と述べられました。その言葉を聞いて大きなショックを受け愕然としましたが、その言葉の通り「発明はただの始まり」に過ぎないことを思い知りました。

振り返ってみるとその「衝撃の言葉」に出会わなければ神島組は消滅していたかもしれません。

 経営革新大賞受賞時は特許件数が3件でしたが、試行錯誤を繰り返し、挫折の連続でしたが、逆にそれを「バネ」とし現在特許件数も43件となりました。日夜奮闘し、まだ道半ばですが、民間企業の視点から弊社の経営理念や経営戦略をお話しさせていただきました。
 熱心なご聴講誠にありがとうございました。
 
                 下記のタイトルで講演を行いました。クリックしてプレゼンをご覧ください。
                                                                     
                  生き残りをかけて

独自技術で「価値組」へ
                          「特許をとるぞ」と社員の前で宣言して自分を追い詰めプレッシャをかけた。
                       神島組が倒産してもどこでも通用する人材になれ。
  「モチベーションを上げるには、わかりやすいスローガンを」仕事に誇りを持ちそして給料アップにつなげる「心意気」
● 開催主旨
 変化の激しい困難な時代における所属の長として、行政環境の変化や県政理念の十分な認識のもと、自ら職務上の役割と権限、組織における責任を自覚した上で、県政全体を意識意識しつつ総合的に職場を管理運営し、組織としての仕事の成果につなげるために必要な能力の要請に資することを目的とする。
経営ビジョン                                                                  弊社は、昭和15年創業し実績と経験を武器に更に「必要とされる企業」になる為、様々な角度から経営革新に取り組み得意分野の「岩」に的を絞り43件の特許を取得し、「岩盤掘削日本一」「価値組」を目指しております。                    開発したいずれの技術も発想の転換を図った大変ユニークで画期的な装置や工法の発明で「文部科学大臣賞」「持田発明功労賞」や「発明奨励賞」を受賞しました。                                                    これらの環境に優しい岩盤掘削工法は静かな工事を提供し、周辺住民の生活環境改善に貢献できる有望な技術であると確信しております。                                                                  今後も「心意気」を大切にし、決して諦めることなく、小さくても「キラッ」と輝く会社でありたいと願っています。          そして、更なる研究を重ね社会に貢献できる技術を開発し続けたいと考えております。
●  英訳
The management vision The business is started in 1940 and to become "needed enterprise" more using results and experience as a weapon, we're working on management innovation from the various angles, are focusing on "rock" of the strong point field, have acquire 43 patents and are aiming at "bedrock excavation Japanese best" "the value set". Both developed technology was invention of the very unique and remarkable installation and the method of construction which planned for conversion of idea, and "the Minister of Education, Culture, Sports, Science and Technology prize" "Mochida invention prize of services" and "invention incentive award" were won. I'm convinced bedrock excavation method gentle with these environment offers quiet construction and that's the hopeful technology which can contribute to living environmental improvement of the surrounding resident. It's being hoped that we'd like to be "KIRA" and the company which shines even if it's small, without also making "spirit" important, deciding and giving up from now on. And I'd like to keep developing the technology which can make a further series of research and contribute to society.

兵庫県自治研修所 所長山内康弘様からお礼状を頂戴しました。
≪受講された職員の皆様から「常に前向きな姿勢に感銘を受けた」「顧客満足の視点や必要とされる社員像などが大変参考になった。」「リーダーのするべきことと、部下のやる気や行動規範を向上させる方法等、参考になることが多かった。」「あなたの仕事は、県民に必要とされているか、」「あなたは県民に必要とされる県職員か」と問われているように思った。常に心に刻みながら仕事をしたいといった感想がよせられ、それぞれの職員が、民間企業を取り巻く大きな時代の流れ、経営感覚やリーダーの心構えなどについて理解を深め、意識改革につながったものと感謝しております≫


とのご丁寧で過分ななメーセッジを頂き、こちらこそ本当にありがとうございました。


又英訳については、教務の多留幸子課長より「43件の特許を取得」のくだりは「社長の絶えず努力され研鑽された経緯から「have」を挿入し「have acquire 43 patents」の方がたゆまぬ進歩が伝わるのでは」との暖かいメーセージも頂きありがとうございました。


人は、必要とされてこそ喜びややる気を感じるのではないでしょうか。「社会と企業」「企業と社員」「社員と仕事」「社員と家族」「夫婦」「親子」それぞれが必要とされる関係を築き深めることで目に見えない強い絆が生まれてくるのではないでしょうか。
今後も全てをビジネスチャンスととらえ、果敢にチャレンジしていきたいと思っています。ありがとうございました。